1) 研修動画コンテンツ「外国人児童生徒等の日本語指導」(2023年度)

(文科省補助事業「「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発」)

『外国人児童生徒等の日本語指導』

国内の学校では外国人児童生徒等が増加し、学校の中にも言語的にも文化的にも多様な背景をもつ子どもたちの教育が課題となっています。その教育を担う教員には、外国人児童生徒等教育の担い手としての資質・能力※と日本語指導の専門性が求められるようになっています。本補助事業では、専門性をもたないままに、日本語指導担当者となり困惑している教員が多いという現場の実情に鑑み、以下を念頭に、学校教員を対象とした、日本語指導に関する研修動画を開発しました。

  • 新規の日本語指導担当者対応の基本的内容を中心とする
  • 経験、立場の違いを考慮した内容を含める
  • 外国人児童生徒等教育の専門性向上を、教師としてのキャリア形成上に位置付ける

具体的には、日本語指導経験の浅い教員が抱く困難や課題を想定し、研修外国人児童生徒等の置かれた状況、学校の取組の実例、具体的な指導方法、社会的制度的背景に関する内容をコンテンツに豊富に盛り込みました。

研修コンテンツは、6講座から成ります。第1、2講座で基本情報(制度・仕組み、現状)、第3講座で理論(言語習得・日本語指導・適応支援)、第4、5講座で実践力(日本語指導の実施方法・実践事例)、第6講座で、教員の教育キャリアにおける日本語指導担当経験の価値・位置についてて考える内容としました。講師は、外国人児童生徒教育推進ユニットのメンバーです。

開発した動画ですが、外国人児童生徒教育推進ユニットが実施する研修において活用いたします。

※本研修コンテンツは、公益社団法人日本語教育学会開発の文部科学省委託「外国人児童生徒等教育を担う教員の養成・研修モデルプログラムの開発事業」で開発された、資質・能力の「豆の木」モデルに基づき、目標とする資質・能力を設定して構成しています。

講座1 外国人児童生徒等の受入とその体制

講座2 多様な言語的文化的背景をもつ子どもたちの指導・支援の仕組み -就学前から小・中・高へと学びをつなぐ-

講座3 子どもたちの日本語教育-ことばを育み、教科学習への参加を促す-

講座4 ことばを育む教育の実際

講座5 教科学習への参加を促す教育の実際

講座6 未来を拓く教育 -子どものアイデンティティと教師の成長-

なお、本コンテンツは、本学が令和6年度の夏よりスタートさせる教員研修のための「教育者の主体的な学びのためのプラットフォーム I Dig Edu」でご利用いただけます。