「多様性が活きることばの教育2025」 研修A 多様な言語的文化的背景をもつ高校生のための学習環境づくり 第3回

東京学芸大学先端教育人材育成推進機構 外国人児童生徒教育推進ユニット(ユニットC)

「多様性が活きることばの教育2025」

研修A 多様な言語的文化的背景をもつ高校生のための学習環境づくり

第3回 学習環境としてのコミュニティのデザイン 

 
 高等学校においても、「特別の教育課程」による日本語指導の制度が整い、徐々にですが活用が見られるようになりました。本ユニットでは、本制度の整備を背景に、外国人生徒等教育・支援の更なる質的充実を目指して研修を行っています。本年度は「学習環境のデザイン」という視点で、参加者の皆さんと検討します。第1回では、学習環境の「活動」に、第2回では「人工物(教材・教具)」に、焦点を当てました。第3回は、目標を共有する人々の繋がりや、主体的参加によって構成されるコミュニティ(共同体)を、学習環境として捉えて、検討します。多様な言語的文化的背景をもつ高校生にとって、どこで誰とどのような目標で、どのような活動に参加する経験が、社会的存在として自己を実現するために学び続ける主体性と自律性を涵養するのか。学校・地域コミュニティ・エスニックコミュニティ、テーマコミュニティ等、様々な可能性をともに考えます。
 また、「特別の教育課程」による日本語指導を実施している兵庫県立湊川高等学校に、指導体制や指導内容についてご報告をいただきます。
 
<日 時> 8月3日(日)10:00-12:30
<会 場> オンライン(Web会議システム zoom)
<定 員> 150名
<対 象> 高等学校等で日本語指導を担当する教員・支援員・支援者の方 
<お申込> こくちーず https://www.kokuchpro.com/event/kenshuA3_2025/
7月14日(月)~7月30日(水)
*主な受講者として、高等学校で日本語指導を担当している教員・支援者の皆さんを想定し内容を構成しています。「特別の教育課程」の編成による日本語指導・実施に関する基本情報は、動画等で学んでからご参加ください。参加申込者には、動画のURLを1週間程度前にお送りします。
 
 
<プログラム>
10:00-10:10 開会
10:10-10:55 講義 学習環境としてのコミュニティのデザイン
              ~生徒の主体的な学びとキャリア形成を促すために~         
           市瀬智紀(宮城教育大学 本ユニットメンバー)
11:00-11:50 「特別の教育課程」による日本語指導実施校の取り組み
            金子大樹(兵庫県立湊川高等学校 教諭)
11:55-12:20 話し合い 生徒の主体性・自律性を育むコミュニティ・活動について
            *参加者の皆様にも、是非とも最後まで主体的にご参加くださるようお願いします。
12:20-12:30 閉会
 

<ねらいとする資質能力>

 

資質能力

教師に求められる具体的な力

捉える力

キ 子どもの暮らしを地域の多文化化や外国人住民支援の状況に関連付けて把握することができる。

ク 子どもがどのよう自己像を描き、どのように社会参加し自己実現ができるかを、社会の変化とともに展望することができる。

育む力

サ 子どもの母語、母文化、アイデンティティを尊重し、学級・学校・地域における社会参加を促すことができる。

変える力

ハ 外国人児童生徒等が地域にもたらす影響を多様性として肯定的にとらえられるように、マジョリティである受け入れ側に働きかけることができる。

 

<問い合わせ> 
本ユニットプロジェクトルーム 
担当 稲田直子・工藤聖子 (knihongo@u-gakugei.ac.jp)