2023年度研修「外国人児童生徒等教育研修」報告・資料 (6回)

東京学芸大学先端教育人材育成推進機構・外国人児童生徒教育推進ユニット

 

令和5年度研修「外国人児童生徒等教育研修」

 

本ユニットの事業の柱として、外国人児童生徒等教育の担い手のための研修を実施しました。一昨年までは、国際教育センターが実施し、昨年は本機構の国際グループが引き継いで行った「JSL研修」を、その成果を活かしつつ、新たなコンセプトで再構成しました。

そのコンセプトは、次の3点です。

  • 幼稚園や保育園・小学校・中学校・高等学校での学びの連続性の重要性について考え、そのための教育・支援を計画・実施する力を育む
  • 参加者それぞれが目の前の子どもと現場を捉え直して課題を再設定し、その解決に向けて検討するための視点と情報を提供する。
  • 日本語指導や外国人児童生徒教育担当の経験が浅い教育者が基礎から学び、経験を有する教員や支援者とともに学び合える機会とする。

そのために、オンライン3回、対面3回、計6回の研修を、下表に示す内容で構成しました。学校や地域の教育・支援現場の取り組みの具体的な事例にできるだけ多く触れらえる機会をつくり、その活動や環境が子どもたちの成長や発達のどのような点を促すのかを検討するための考え方(理論等)を提供しました。

各回の研修報告と、研修で利用した資料、またご報告くださった事例に関する資料を公開します。参加者の皆さんはもちろん、外国人児童生徒等の教育・支援に携わる多くの皆さんも、是非参考にしてください。

 

日時

テーマ

構成

主な対象者

オンライン

618日(日)

小学校年齢の子どもの多様性を捉え・育み・つなぐ

講義・報告

小学校年齢の子どもの支援者 経験1~2年

910日(日)

中学校年齢の子どもの多様性を捉え・育み・つなぐ

講義・報告・事例紹介

中学校年齢の子どもの支援者 経験12

1223日(土)

就学前の子どもの支援・教育

講義・事例報告・交流

就学前年齢の子供への支援者経験1~2年

対面

730日(日)

子どものための日本語教育1-日本語の基礎を教える

講義・事例紹介・WS

小中学校年齢の子どもの支援者経験は問わず

88日(火)

子どものための日本語教育2-内容と日本語の統合学習①

講義・事例紹介・WS

89日(水)

子どものための日本語教育3―内容と日本語の統合学習

講義・事例紹介・WS

※本研修コンテンツは、公益社団法人日本語教育学会開発の文部科学省委託「外国人児童生徒等教育を担う教員の養成・研修モデルプログラムの開発事業」で開発された、資質・能力の「豆の木」モデルに基づき、目標とする資質・能力を設定して構成しています。


令和5年度研修「外国人児童生徒等教育研修」 全研修分 報告書

各回ごとの報告書は以下にあります。


オンライン第1回 小学生年齢の子どもの多様性を捉え・育み・つなぐ

〇当日の資料(敬称略)

講義1 日本社会の多文化化と小学生の課題

見世千賀子・米本和弘(東京学芸大学)  

講義2 担当者の役割と日本語教室の運営

   谷啓子(東京学芸大学)・ 横溝亮(横浜市教育委員会)  

講義3 小学生の日本語指導

齋藤ひろみ(東京学芸大学)・ 今澤悌(甲府市立大国小学校)  


オンライン第2回 中学生年齢の子どもの多様性を 捉え・育み・つなぐ

〇当日の資料(敬称略)

講義 文化間移動する中学生の心とことばの学び

齋藤ひろみ・見世千賀子(東京学芸大学)

中学校現場からの報告

1 文化間を移動する子どもの生活と心の支援

青山岳史(可児市立蘇南中学校)

2 授業実践例

浦久仁子(堺市立三原台中学校)


オンライン第3回 就学前の子どもの支援・教育

〇当日の資料(敬称略)

講義 文化間移動する家族と就学前段階の子どもの教育課題

齋藤ひろみ(東京学芸大学)

取り組み事例報告

1 外国人の子どものための「大垣市プレスクールきらきら教室」の取り組み

坪井牧子(大垣国際交流協会)

  2 外国につながる幼児・保護者と小学校を結ぶ地域活動

髙柳なな枝(地球っ子クラブ2000)・(参考資料)


対面第1回 就学前の子どもの支援・教育子どものための日本語教育1― 日本語の基礎を教える

〇当日の資料(敬称略)

講義1 小中学校における日本語プログラム(日本語プログラムと日本語の特徴)

小西円(東京学芸大学)  ・ 齋藤ひろみ

講義2 社会生活を重視した日本語指導

志村ゆかり(一橋大学)

事例紹介とワークショップ 「日本語基礎-語彙・文型-」の授業づくり

分科会1 小西円(東京学芸大学)・見世千賀子(東京学芸大学)

分科会2 柏木めぐみ(新宿区立大久保小学校)・米本和弘(東京学芸大学)

分科会3  田中阿貴(北区立赤羽岩淵中学校) ・市瀬智紀(宮城教育大学)・谷啓子(東京学芸大学)


対面第2回 子どものための日本語教育2― 内容と日本語の統合学習


〇当日の資料(敬称略)

講義1 子どもたちのことばの力を把握する- DLA 「話す」を通して-

米本和弘(東京学芸大学) ・ (参考資料)

講義2 内容と日本語の統合学習「JSL カリキュラム・トピック型」について

齋藤ひろみ(東京学芸大学)

事例紹介 市川昭彦(文部科学省外国人児童生徒等教育アドバイザー)

横溝亮(横浜市教育委員会)


対面第3回 子どものための日本語教育3― 内容と日本語の統合学習

〇当日の資料(敬称略)

講義 内容と日本語の統合学習「JSL カリキュラム・トピック型」について

齋藤ひろみ(東京学芸大学)

JSL カリキュラム」の事例紹介

 小学校分科会  千葉多恵子(羽村市立松林小学校)  

                 衛藤景太(板橋区立第八小学校)    2年生国語  ・ 5年生算数  

 中学校分科会  渡邉順子(新宿区立新宿中学校)  

                 中村夏帆(岩倉市立南部中学校)  ・( 参考資料